背中の痛みは、筋肉や骨格系が原因であることがほとんどですが、まれに、大動脈疾患、腎梗塞、膵炎(すいえん)などの内臓疾患や、腫瘍や感染性の場合もあり、専門医に診断してもらうことが重要です。

背中の痛み

 背骨は椎体という骨がいくつも連なってできていますが、この骨と骨の間でクッションの役割をしている椎間板が潰れたり、変形して飛び出したりした状態が椎間板ヘルニアです。背骨のどこでヘルニアが起こっているのかにもよりますが、背中や腰の痛み、手や足のしびれなどが主な症状です。

帯状疱疹(たいじょうほうしん)

 胸や背中を中心に、神経の走行に沿って痛みや 痛がゆいような症状が出現し、それとともに皮膚に水ぶくれ様の発疹が出現する病気です。その後、次第に痛みと皮膚の発疹は軽快、消失する方が多いのですが、ウイルスが神経の根元に残り、発疹が消えても神経痛が長く続く場合があります。

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)

 骨粗鬆症(こつそしょうしょう)は、加齢や長年の生活習慣などにより骨の量が減ってスカスカになり、骨折をおこしやすくなる状態をいいます。骨が負担に耐え切れずに潰れてしまうのが圧迫骨折で、主に背骨で起こります。特に骨がもろくなっている高齢者で多い骨折で、少ししりもちをついただけなのにずっと背中や腰の痛みが続く場合、実は骨折していたということも珍しくありません。

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