古来より日本人は神仏の前で正座をし、畳が広まってからは日常的にも行い日本の文化となっています。
しかし、多くの方が膝痛を生じ、「膝が曲がらなくなってきた」「正座ができなくなってきた」と整形外科を受診されます。
また、2年に一度行われる厚生労働省による国民生活基礎調査によれば日本人が有する症状のうち最も多いのは腰痛だということです。この腰痛と膝痛はお互いに発生リスクを高めあっており、密接な関連があるとされています。当院では、痛みに対して様々な方面からアプローチを行います。その方法として理学療法士による施術も行います。適応に応じて、腰痛、下肢痛に対して各種ブロック注射も致します。
1・レントゲン透視を使用しない神経ブロック
例えば 厳しい腰痛、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症など
硬膜外ブロック注射 仙骨硬膜外ブロック注射
脊髄を包んでいる膜を硬膜といいます。硬膜の外側の空間は硬膜外腔と呼ばれここには脊髄から枝分かれして、手足へと向かう馬尾や神経根などが存在しています。この硬膜外腔へ注射します。
2・レントゲン透視を使用するブロック
例えば 腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症など 神経根ブロック
椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などが原因で、神経の分岐部が炎症をおこし、強い痛みを生じている時に行います。直接、神経の近傍に針を刺して薬液を注入するので、治療には痛みを伴いますが、鎮痛効果は高いです。
椎間関節ブロック
急性腰痛症の一部は椎間関節の捻挫が原因でおこります。炎症を起こした関節は強い痛みを生じます。炎症をおこしている関節の中に直接鎮痛剤を注入します。
3・トリガーポイント注射
例えば 肩こり、腰痛など「トリガー」は「引き金」、「ポイント」は「点」という意味です。押すと強い痛みを感じる部分が、痛みを引き起こす“引き金”となる場所です。筋肉に直接、局所麻酔薬や鎮痛薬などを注射し、痛みをとります。
4・関節注射
例えば つらい四十肩、痛くて手が上がらない、薬でよくならない膝や肩の痛みなど※ NTT東日本関東病院ペインクリニック科と連携をとっています。ブロック注射などの当院の加療で効果が乏しい場合、適応は選びますが、優先受診できます。